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 最近買った、「幺樂(ようがく)団の歴史」の音楽CD2枚のうちのもう一枚、

 幺樂団の歴史5~Akyu's Untouched Score vol.5 其の伍 東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers ………735円
 (サークル:上海アリス幻樂団http://kourindou.exblog.jp/tb/6928396))

についての感想です。

 これも旧東方の音楽集で、ゲーム「東方靈異伝~Highly Responsive to Prayers」で使われたものが収録されています。このゲーム、サークル上海アリス弦楽団の神主ZUNさんの最初の作品すなわちこれぞ東方の原点というべきゲームです。これもPC98用ゲームで、今は取り扱っていないようなので、このCDも非常に楽しみにしていました。

 (ゲーム「東方靈異伝」については、サイト「東方元ネタWiki」の「東方靈異伝」(http://toho-motoneta.com/index.php?%C5%EC%CA%FD%F0%CD%B0%DB%C5%C1)のページなどに情報が記載されています。)


 というわけで、1曲ずつの簡単な感想です。

1.A Sacred Lot サビのメロディが覚えやすく好きです。

2.永遠の巫女 音が一番重なり合っているところの伴奏が大好きです。

3.The Positive and Negative タイトルの感じは受けませんでした。私の中で東方っぽく感じないです。ハードな曲です。

4.Highly Responsive to Prayers これも私の中で東方っぽくは無いです。激しい曲のはずなんだけど、哀しさが漂っています。

5.東方怪奇談 音楽CD「蓬莱人形 ~ Dolls in Pseudo Paradise」の中の「東方怪奇談」ではそう思わなかったのですが、最初はYMOの匂いがします。そしてこれを聴いているうちに「蓬莱人形」の方にもその匂いが映ってしまいました。

6.天使伝説 私には天使の姿が脳内に浮かんできませんでした。東方っぽくも無い感じがします。けれど、この曲の中に自分の心に響いてくるフレーズがあります。好きです。

7.Oriental Magician これもタイトルの感じは受けません。何もありはしない、無で覆いつくされている宇宙空間を一人乗りの宇宙船で飛んでいる、そんなSFの世界が頭の中を過(よ)ぎりました。

8.破邪の小太刀 Oriental Magicianと同じようにSFの世界を思い浮かべます。タイトルの感じはしません。でも、これ、いいです。私は最初から4小節目がツボです。大好きです。

9.魔鏡 これゲーム中だったら、身も心もバーニングになっていると思います。

10.the Legend of KAGE 闇夜を照らす月の光が映し出す影の感じが出ています。

11.いざ、倒れ逝くその時まで 8ビートから16ビートに変わって5小節目から8小節目あたりが大好きです。ゲーム中なら燃えまくっているはずです。これ心に響いてきます。

12.Civilization of Magic 幺樂の中で、懐かしきゲーム音楽の世界を最も想起させる曲のひとつです。砂漠化した、荒廃した世界、悲しげで儚(はかな)げで、まぶしい太陽の陽の光が降り注いでいるのだけど、それでも覚悟を持って強く生き抜いていく。そんなイメージを持ちました。幻想郷の世界とはおそらくかけ離れていますが、そんな昔プレイしたゲームの世界を思い出させてくれました。

13.星幽天使 主旋律のメロディがいい。曲が進むにつれてだんだん激しくなっていくのだけれど曲の区切りで一気に曲の最初の暗い感じに戻るところが物凄く淋(さみ)しくなります。

14.アイリス 静かに佇む幻想郷の世界に自分が溶け込んでいるのではないかと思うほど幻想的で好きです。

15.テーマ・オブ・イースタンストーリー 新曲です。「東方を遊んでいれば誰もが聞いた事のある新曲です。」と神主が言う通りです。幺樂団の歴史の締めの一曲にふさわしい曲だと思います。

 今回の曲全てに言えることですが、哀しく切ない感じが漂っています。激しい曲もあるのだけれど、哀愁が沁みわたってきます。私は季節によってヘビーローテーションを入れ替えていますが、この楽曲たちは冬に聴くとより輝く曲だと思います。神主が自ら「意外と良い曲が多い」と言っているように、完成度は非常に高いです。現・東方らしさはまだ薄いと感じましたが、1980年代、1990年代のゲームミュージックが好きな私は心打たれています。ところどころにこのフレーズ好きだなあと思うものがあるんです。今回も感想をひとつずつ書いていきましたが、実は少し書きづらかったです。というのは、このCD、東方の曲を味わったCDというよりは、自分の中に、非常に懐かしい、哀しくもあるんだけど温かい、時の流れをゆるやかに感じていたそんな幼き時代、をどの曲においても強く感じたCDだからです。そのためにそれ以上に言葉が見つからないのです。またところどころ好きなフレーズがあるのだけれども、一曲通じて、これを書いている現時点では、自分の中で大ヒットでは無く、中ヒットだったからというのもあります。現時点では、です。今これを綴っていて、集中しています。書くことのために神経を鋭くさせています。よって、音楽が心に響いてくる経路にフィルターがあってここに届きにくくなっているからです。またしばらく経って、ポータブルオーディオなどで数多く入っている楽曲群の中で出会った時には私の中で大ヒットするものが出てくると思います。そんなわけで、期待を裏切らなかった、満足のいく一枚でした。

 そして、このCDのZUNさんのあとがきの最後の2行、私も共感します。改めて考えたりもします。

 最後にもうひとつ、これで幺樂団の歴史は最後らしいですが、これまで発売されたCDではまだ数曲しかお目見えしていない、「西方」シリーズ「秋霜玉(しゅうそうぎょく)」、「稀翁玉(きおうぎょく)」(http://ss-do.hp.infoseek.co.jp/saku.html)で使われた楽曲もCD化して欲しいです。

「秋霜玉」、「稀翁玉」、是非聴いてみたいです。
2008.02.02 Sat l 音楽 l top ▲
 冬コミでは買えなかった上海アリス弦楽団のCDついに買いました、2枚とも。

 ゲーム「東方夢時空」は1997年の冬、コミックマーケット53で発売されたものらしく、私が「東方Project」を知った頃にはもう影も形も無い感じでした。けれども、東方の音楽が大好きな私はいつか「東方紅魔郷」以前の旧東方の音楽を聴いてみたいと願っていたら、「幺樂団の歴史」という形で発売となり現在に至るというわけです。

 (ゲーム「東方夢時空」については、サイト「東方Wiki」の「東方夢時空」(http://thwiki.info/th/yume/index.html)のページなどに情報が記載されています。)

 で、まずはそのうちの1枚、

 幺樂団の歴史4~Akyu's Untouched Score vol.4 其の四 東方夢時空 ~ Pantasmagria of Dim.Dream ………735円
 (サークル:上海アリス幻樂団http://kourindou.exblog.jp/6928396/))
の感想です。

 まず、全曲とも私の中でハズレはありませんでした。「10.勝利デモ」「20.ゲームオーバー」はあまりに短くて何も言えませんが。というわけで、1曲ずつの簡単な感想です。

1.夢は時空を越えて 幺樂風東方です。テンポが緩やかになってまた元に戻る瞬間が何だか好きです。

2.Selection 重厚です。キャラクターセレクトの時の音楽でしょうが、これだけ重厚だとゲームではいったいどれほど難しいのだろうかと身構えてしまいそうです。

3.東方妖恋談 スピード感溢れる曲。ギュイーンと上がる所やサビが始まる前の部分、大好きです。

4.Reincarnation 音楽CD「蓬莱人形」ではそんなこと思わなかったのですが、今回この曲を聴いてファイナルファンタジー1風に感じました。タイトルの意味は「化身」らしいですが、タイトルと曲にどう関連があるかどうか私には分かりません。しかし、私は大好きです。

5.Dim. Dream 最初の方で「イース -フェルガナの誓い-」の名曲「イルバーンズの遺跡」に似ていますが、その後はしっかり東方風。

6.Tabula rasa ~ 空白少女 和風テイストで子供時代の懐かしさが私の心の中で広がってきます。

7.Maniacal Princess サビのメロディの音色(おんしょく)、東方では珍しい感じがします。FM音源の本領を感じた曲です。

8.夢消失 ~ Lost Dream  タイトルにある夢が消えてしまうというよりは、夢が消えてしまいそうだけどまだあきらめるものかという感じに私には聴こえます。一部ファイナルファンタジー1で聴いた感じがしますが、私の心に染みてきます。

9.夢幻遊戯 ~ Dream War サビもいいですし、曲の前奏部分が終わったあとの裏で流れている中空でいて透明な音色(おんしょく)のループが最高です。

11.魔法決戦! ~ Fight it out! 前奏部分はライブでエレキギターで弾きたくなる感じ。サビのフレーズも覚えやすくていいです。東方を感じる部分と感じない部分が私の中では際立って感じた曲です。

12.非統一魔法世界論 FM音源でもイイ感じですが、現在の音源で曲を長めにしてリメイクすると私の中では大ブレイク間違いなしです。と思うくらい短めに感じました。(実際短いのですが。)

13.Sailor of Time 東方夢時空がどんな感じのゲームなのか、そしてこの曲がどこで使われたのか詳しく知らないけれど、「さあ、ボス戦だ。」というワクワクする感覚でいっぱいになります。

14.魔法鐘愛 これもSailor of Time同様、強敵を目の前にしているさまが私の脳内を埋め尽くす感じです。今発売されている「東方紅魔郷」以降のゲームのラストステージの少し短めの音楽です。

15.Strawberry Crisis!! ボスとの緊迫した戦いが眼前に(もしくは脳内に)浮かぶようです。手に汗握る戦いを繰り広げているに違いないということを肌で感じる曲です。私(わたし)的にはこの曲は東方風ではありません。ですが、いい曲です。ゲームと一緒に味わいたいです。ゲーム「東方夢時空」をリメイクして欲しいという気持ちがこの曲を聴いて沸き起こっています。

16.久遠の夢 短い曲ですが、懐かしくもあり温かくもあり、そして覚えやすいフレーズです。幻想郷の悠久の時の流れを感じます。

17.東方の青い空 幻想郷的ではないですが、幻想的です。短めな曲ですが、その間に私が思い浮かべたのは、ファイナルファンタジーで主人公たちが目の前にあるのクリスタルと対峙しているさま、です。

18.永遠の満月 私にとってまさしくタイトルの通りでした。夜空を見上げると満月があって、その青く神々しい仄かな光に永遠性を感じる、そんなイメージがこの曲にはあります。日本人が古来からインプリンティング(imprinting;刷り込み)されている月への想いが感じられて好きです。

19.Maple Dream 東方らしいスタッフロールです。幻想郷のエンディングの淡い色彩の幻想郷からゲームが終わって現実のくっきりした色彩の世界に引き戻す曲です。

21.霊人の休日 幻想郷と現実の狭間の世界というものを感じました。

22.時の風 霊夢や魔理沙が一直線に風を切っていくようで爽快です。私の中ではまだインパクトにはあまり強くないですが、雰囲気出てます。まだ分かりませんが、だんだんとハマっていく予感がします。

23.スターボウドリーム これを聴いているとファミコン時代のシューティングゲームをやりたくなります。その上で幺樂時代の東方らしさがあります。

24.Phantasmagoria 中東テイストを感じたり感じなかったり。西洋の教会音楽を感じたり感じなかったり。そして幻想郷風であったりなかったり。私のこの曲への感じ方もPhantasmagoriaです。ちなみにphantasmagoriaはphantasm(名詞:幻想)+agora(名詞:(古代ギリシャ時代の)広場)の造語で、「移ろいゆく幻想(幻影)」という感じの意味です。(詳しくはDictionary.com(http://dictionary.reference.com/browse/Phantasmagoria)や他の辞書検索サイトで調べてください。)ここでは、「幻想郷」そのものを指しているのかもしれませんしそうでないかもしれません。まあ、そんな感じの曲です。

 こんな感じです。感想なんて人それぞれです。そして、人の気持ちも移ろいゆくものです。その中で、私の、今この瞬間にこの楽曲を聴いたその想いを綴ってみました。

 しかし、今は西暦2008年です。21世紀に突入してはや幾星霜といった時代であるはずなのですが、FM音源でこんなに素敵な楽曲に出会えるとは思いませんでした。幺樂団の音楽CDはこれで5枚、概観で見ると一番素敵だと感じています。もちろんこの先、ずっと聴いていく中でハマる曲、色あせていく曲あるでしょうが、この中からも私の心に根付いてしまう曲が現れると思います。電子楽器が無ければビートルズの名曲たちもこの世に生を受けなかったであろうことと同じく、幺樂団の楽曲はFM音源だからこそ紡がれた音楽です。現代、これらの楽曲をリメイクすれば、さらに私の心を鷲づかみするでしょうが、やはり違う存在へと昇華した形になってしまうはずです。 もちろんリメイクしたものを是が非でも聴きたいですが、このCD、今ではなかなか味わえない曲ばかりで、そして幼き頃に心ときめいた懐かしきあのゲーム音楽の素晴らしさを再認識させてくれた一枚となりました。
2008.02.01 Fri l 音楽 l top ▲
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