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 「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パール 幻影の覇者ゾロアーク」を観て来ました。今年は、この時期既に上映を終了した映画館が多く、上映されていても上映回数が一日一回などでこれは観に行けないかもと思ったのですが、何とか観ることが出来、セレビィもゲットできてほっとしています。

 大きいスクリーンだったのですが、これまでに観たポケモン映画に比べて迫力無かったなあと思いました。戦闘シーンが数回ありましたがどれもこれも短かったし、ピカチュウのボルテッカーも映画の決め手という感じでもなく、ハイライトというハイライトが特に無い感じがしました。

 しかし、ストーリーは非常によかったです。よかったんだろうと思います。なぜなら、いつもなら映画館で映画を観る時、私はごく普通にシートに体を預けて肘(ひじ)掛に肘をついてゆったりとした気分で映画を楽しんでいますが、「ゾロアーク」は、いつの間にか前のめりになって観ていました。途中何度も姿勢を戻しつつそれでもすぐに前のめりに。次どうなるのかという期待感がいっぱいで最後まで目を離すことが出来ませんでした。

 特に好きなポケモンであるマッスグマとグラエナは登場していたし、エンテイ・ライコウ・スイクンが街を駆け回るシーンはゲーム「ポケモンレンジャー光の軌跡」と重なりましたし、タケシは画面いっぱいに口説いていましたし、ゾロアークとゾロアのお互いを想う気持ちも強く伝わってきましたし、ポケモン同士で一度はいがみ合っても仲良くなってピンチの時には駆けつけ助けていたし、リオカは可愛かったし、リオカは可愛かったし、リオカは可愛かったし。

 これはどうだったのかという部分も無いわけではありませんでしたが。プルーフというスポーツ・ポケモンバッカーの応援をしている女の子がなぜいたのかよくわかりませんでした。一人だけ映画の中で浮いていて、それならもっとそういったキャラクターを大勢出せばにぎやかでいいのにと思いました。それと、グレッグルの活躍をもっと見たかったなと思います。さびしかったです。

 気になる部分といえば、コーダイについてです。コーダイってそんなに悪者でもないような気がしました。罪と言える罪は、劇場版の舞台になったクラウンシティの草木を枯らしたことだけ。街を破壊し尽くしたわけでもなく、壊したようにCGで編集、見せかけただけです。過去にクラウンシティの草木を一瞬で枯らしてしまったっけれど20年前の、力を得る前のコーダイはそんな副作用があるとは思ってなかったのではないでしょうか。決して故意に起こした事態ではないような。まあ、あんなに緑がきれいなポケモンワールドにおいては大事(おおごと)なのかも知れません。リアルなら、その程度なんてことも無いでしょうに。毎年毎年いったいどれほどの森林面積が減少しているでしょう。それに比べると二十年に一度街一つ分の草木を枯らしたくらいでそこまでとがめられるほどではないだろうと思いました。もしかしたら、環境破壊は悪いことだと製作者が映画を見る子供たちに伝えたかったのかもしれませんが。

 コーダイが事業で成功したことも特に何か悪いことをやって成功したというのではなく、映画で観た限りではそれなりに社会に貢献していたように見えました。ポケモンゾロアークとゾロアそしてセレビィを痛めつけたことが悪いという判断なのかもしれません。ゾロアークとゾロアの二匹は密輸っぽいですし。前作「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パール アルセウス超克の時空へ」の時と比べて、悪事だったとしても、ものすごく矮小(わいしょう)な感じがしました。ポケットモンスターダイヤモンド・パールで悪いやつといえば、ギンガ団ですが、それと比較しても、ギンガ団のトップ・アカギは世界を自分のものにしようとしていましたが、コーダイはそんなことは出来ず、結局運命に従って普通に事業で成功することを目指しただけに過ぎないような。力を悪事に使用するようには見えませんでした。私はコーダイがそんなに悪い人物だったのかについて疑問に思っています。

 映画が終了して最後エンディングテーマが流れるところは前作・前々作に比べると味気ない感じはしましたが、これで「ダイヤモンド・パール」は終了するんだなということがはっきり伝わるものでした。それから、サトシのライバル・シンジの表情がすごく印象的で、この映画を観に来てよかったなと思わせてくれるものでした。

 今作、大筋に関係ない部分でいろんなものが詰まっているような気がしました。まず、ホウエン地方のポケモンが割合としては多く出ていたこと。マッスグマ・グラエナをはじめ、キノガッサにコノハナ、テッカニンにカゲボウズなどが出ていましたが、「ポケットモンスター・ブラック・ホワイト」でゲームクリア後にホウエン地方となんらかの関係があるところに行けるようになるとか、ホウエン地方単体でのリメイク作品が発売されるとかあるのかなと創造してわくわくしました。

 「ポケモンレンジャー光の軌跡」を意識した感じだったし、ポケモンバッカーは「ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー」で非常に面白かったポケスロンを意識したものかなと思ったり。

 タケシが一瞬ですがいつものお約束をスクリーンいっぱいでやったのは、これでタケシも最後の登場だからかもと感じました。私はタケシは名脇役として新シリーズのアニメでもサトシと一緒に冒険してほしいと心から願っていますが。ルパン三世で次元と五右衛門が登場しないなんてことがありえないように、サトシの隣にタケシがいないのはありえないんじゃないかという思いが強いです。

 「ゾロアーク」、映画館ならではの迫力はなかったけれど、ストーリーは非常に楽しめました。次回から、劇場版も新シリーズ「ポケットモンスターブラック・ホワイト」へと舞台が変わりますが、面白くなってくれるといいなと期待しています。




蛇足

 コーダイは力で視たビジョンで自分の髪型が気にならなかったのでしょうか。成功していくにはこの髪型でならなければならないのかと自分にツッコミを入れたくはならなかったのでしょうか。ショックを受けなかったんでしょうか。この部分をどうにも変えることが出来なかったように、コーダイは結局何も悪いことは出来なかったに違いないと私は思います。
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2010.09.17 Fri l アニメ l top ▲
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